リハビリテーション課

作業療法とは?

身体や精神に障害をもった方に対し、諸機能の回復・維持を目的に実際の動作指導や作業活動を用いて治療・指導・援助を行います。また、自宅退院に向けて家屋調査や家族指導も行います。

関節保護法

関節の負担を軽減し、変形の予防、痛みの緩和を図る方法のことです。発症早期や炎症期の関節は非常に弱い状態になっているため、関節保護法はより早期から導入して適切な動作を習得することが望ましいとされています。

関節保護法の4大原則

  1. 小さい関節ではなく大きい関節を使う
  2. 変形や痛みが悪化するような動作は避ける
  3. 動き過ぎなどによるエネルギー消費の軽減を図る
  4. 筋力の維持や向上を図る

関節保護実践のチェックポイント

以下の4つのチェックポイントを意識することで意識が高まり、痛みを回避する動作や姿勢を習得するきっかけになります。

  1. 身体の使い方は関節に負担をかけていませんか?
  2. 無理な姿勢で作業をしていませんか?
    同じ姿勢で長時間過ごしていませんか?
  3. 1日のスケジュール、活動と休息のバランスは適切ですか?
  4. 自宅・職場の環境は負担になっていませんか?
関節保護法の実際
ボトルのキャップ開け:悪い例
力ずくで開けようとすると手首や指を痛めます。
ボトルのキャップ開け:良い例
ボトル開け自助具を使うことで手首の変形や痛みを予防できます。
テーブル拭き

悪い例)テーブルを拭く時に手首が小指側に曲がり、関節痛が悪化する危険性があります。
良い例)手首を固定して動作することで、関節痛を予防することができます。

装具療法(上肢)
尺側偏位予防・矯正装具
人差し指から小指までが小指側へ曲がっていく変形を予防・矯正します。小指側から人差し指方向へ引っ張り、極力まっすぐな状態で作業できるようにします。
手指変形防止装具
熱で加工できる素材を使って、患者さまの指に合わせて作ります。
自助具

日常生活動作をより簡単・便利にできるよう工夫された道具のことです。当院では患者さまそれぞれに合わせて作業療法士がオーダーメイドで作製し、市販品の紹介も行います。
手に力が入りづらい、関節に制限があり届きづらい、つまみ動作が不十分、関節痛が原因で時間がかかる作業や援助を必要とする身の回りの動作の補助などが可能になります。

ソックスエイド
靴下を履くための道具です。ソックスエイドに靴下を装着し、足を通して履きます。手の変形、痛みがある患者さまで、体をかがめることがつらく、足元まで手が届かない方などが対象となります。
長柄ブラシ
髪をとかすための道具です。腕を高く上げなくてもブラッシングが可能になります。頭までブラシを上げることができない方や、片手で整髪動作ができない方、手首の動きに制限がある方が対象となります。
上肢機能訓練

作業療法では生活上、動作の遂行に大きく関わってくる上肢(肩から手指にかけて)に対する機能訓練を主に実施しています。
機能訓練は徒手による筋肉のストレッチや関節可動域訓練、筋力増強訓練のほか、物品を使用した摘みや把持訓練、日常生活の遂行に則した各種訓練を患者様の状態に応じて実施しています。

上肢関節可動域訓練
肩の動く範囲を拡大・維持するための訓練を行います。
手芸作品
手芸作品としてティッシュケースやペンケースを作ります。